ひとりはみんなのために、みんなは一つのために
僕が大切にしている言葉のひとつです。
この“One for all, All for one”という言葉、もともとラグビーでよく言われる言葉のようです。
今年は、日本でワールドカップが開催されます。
【ラグビーワールドカップ】この感動は一生に一度だ / オフィシャルソング 『World In Union』 / 吉岡聖恵(いきものがかり)
僕はラグビーをじっくりと見たことはありませんが、日本で開催されるビッグイベントであり、いきものがかりの吉岡さんが公式ソングを歌われるということでもあるのでちょっと注目しておこうと思います。
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今回は、僕がなぜこの“One for all, All for one”という言葉を大切にしているかを紹介してみたいと思います。
僕は大学時代、体育会系の部活動に所属していました。
練習は土日朝8時から夕方17時の間、さらにその後ミーティングや次の練習の準備などをするので、早くて夜20時、遅ければ日をまたぐこともありました。夏休み等の長期休みになれば、週5で練習、残りの2日も練習用具の整備などを行っていたので、僕は大学4年間ほぼ部活動しかしていませんでした。
こんな練習量のため、毎年4月の勧誘時期には20人近くが入部するのですが、夏ごろには半分以下、少なければ片手で数えられる人数までに減ってしまいます。僕の同期で一緒に卒部したメンバーは、最終的にプレーヤー5人、マネージャー3人でした。ただ、その限られたメンバーだったからこそのチームの一体感はあったと思います。
練習では毎回、練習前の準備作業中にマネージャーが「今日の個人の目標」を1人1人聞いて回ってくれます。練習後の片づけ作業中には「今日の個人の反省」を1人1人聞いて回ってくれます。さらに、その片づけ作業後にチーム全員でミーティングをして、その日の練習風景を撮影した動画をみんなで見ながら自分の意見や他人へのアドバイスを言い合います。この作業を、練習のたびに毎回行っていました。
入部して2回目の3月になり、先輩たちが卒業されるとき、もっとも厳しかった先輩が残された言葉が「毎日本気で練習に向き合ったか?それを常に問い続けてきた。」という言葉でした。そのとき僕は大学2年生でした。
その翌月、僕は3年生になりました。そのときの1つ先輩の4年生たちが掲げたチームテーマが「超えるべきは、昨日の自分」でした。このとき僕は、この言葉を理解できていませんでした。
次の年、僕たちは4年生になり、同期で話し合い、チーム目標を「日本一」に設定しました。その日本一を目指した、学生生活最後の大会の結果は、地域予選敗退でした。試合が終わったあと、後輩たちの前で大泣きしました。人生で初めて、悔し涙というものを流しました。
試合に負けた悔しさより、「これだけ自分の練習(行動)を見直す機会がありながら、その機会を大切にできなかった自分」が悔しかったのを覚えています。『もっと自分のためにできたことはあった、もっとチームのためにできたことはあった』と無意識のうちに理解できてしまったのが悔しかったんです。もう二度とあの感情は味わいたくないです。
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今僕はサラリーマンで、2~3人でチームを組んで仕事をする機会が多いです。比較的現場での作業が多く、ひとりひとりの行動が、その現場での成果に直結する環境で働いています。現場作業に限ったことではないですが、この“One for all, All for one”という言葉を座右の銘にして、日々過ごしています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。